この不景気に新規就農を勧めているわが県ですが、私としては
ちょっと複雑です。
というのは、誰でもが農地が買えるわけでも無いのです。
それにまともに農業で食べてゆくには初期費用に1000万以上は
必要であるという所。
トラクターを一つ購入するのでも、新車だと数百万円ですから。
農家をしようと思えば、やはりそれなりの広さの土地家屋も必要です。
そして技術を習得する為には、その間家族を食べさせてゆくだけの資金が
必要であるところ。
ベテランの農家でも奥さんはパートタイムや正社員で働いている方
すごく多いんですよ。
1年目の収穫がまともに出来たとして、それまでの生活費を持ってないと
生きてゆけませんからね
1年目が何かの理由で不作だった場合は、次の収穫までの生活費が
必要になってきますよ
市町村に農業の5ヵ年計画を出せば、ある程度助成金が出ますが
その分色んなチャチャも入る気がします。
本当にしたい農法を試すまでには、多くの方と揉めたり議論してからに
なってきますよね。
農業法人で働きながら学ぶというなら、その点は解消されるのかも
しれませんが、給料はそんなに高くないしボーナスは無いかも。
独立するには、やはり資金面がネックになってくるのではないでしょうか?
それでも都会で働くよりは、精神的に楽かもしれませんけど。
まだまだ新規就農者の受け入れ体勢が整っていない中、他業種の方が
どどーーと農村へ流れ込むというのは怖さを感じます。
家族の団結と覚悟が無ければ、相当キツイはず
奥さんや子どもがいる場合は、悪く言えば人質状態。
いいたい事も言えずに、胸にたまって苦しむこともあるでしょう。
農業の担い手が不足しているということは、昔の関係が今もまだ
色濃く残っているということ。
その辺りのGAPを埋めるのは至難の業だと思います。
それでも今までの生活を捨てて、もう一度人生を生き直すくらいの
気持ちでぶつかってゆければ、活路は開けると思います。
みんな頑張れ~、今の私にはそれしか言えません。
畑かかしさん、
24日に、講演で大阪に行ってきましたよ。
寒かった~
でも、もう3回目で知り合いもでき、
いい感じで気に入ってます。
さて、就農の件ですが、
大学の農学部の教授も
全く同じことを言われていました。
移住で回ったときも、
農業を始める時は、
5年は食べれるだけの蓄えが必要と
言われていました。
今、仕事がなくなったから、
人手が足りない一次産業へというのは
あまりに安直な気がしますね。
システムをそのままに
就農者だけに諸々の問題を背負わせるのでなく、
この転換にあわせて、
宮崎の一次産業のグランドデザインの構築、
システムや制度の具体的な見直し、
現状の分析に基づく、
問題課題の対策と新規就農策の連動などを
苦しくてもやらないと、付け焼刃では、
この後が更に大変なことになるのでは
と心配ですね。
畑かかしさん、こんな意見も
ドンドンお願いしますね。