川の口の民家「上村」で、11月29日に夜神楽が行われました。秋の収穫の感謝と五穀豊穣そして鎮魂儀礼、そういった様々な感謝と祈りを込めて、この夜冷え静まった川の口集落に、夜通し太鼓と笛の音が響きわたりました。
今回デビューした和磨くん、初めてとは思えないほどの凛々しい舞を披露してくれました。彼は、この春に大学を卒業して役場に就職し川の口に戻ってきてくれたばかりです。ここ川の口に今年もっとも元気を与えてくれた人です。
一番盛り上がってくる時間帯になると、子供神楽が披露されます。夜ごと一生懸命に練習した小学生達が、とても見事に舞いあげました。観客から大きな拍手を浴びていました。
この神楽はトトリという面の舞です。真夜中過ぎに登場して、とてもひょうきんな舞で笑いをさそい、会場を大いに沸かせてくれます。
夕方からぐっと冷え込み、夜中に雨も降り始めましたが、会場の中は、舞い手と見物客の熱気に満ちていました。
収穫の感謝と五穀豊穣そして鎮魂儀礼、そういった様々な感謝と祈りを込めて、行われると言う夜神楽。遠い昔から引き継がれてきたその重みに圧倒されます。観光の呼び物としてではなく、自分たちの為に舞う、その本当の意味は、その場で生活されている方々にしか分からないと思いますが、でも、一度ゆっくり見てみたいものです。