打越集落

12月1日に西都市の東米良の
打越地区で年に一回のお祭りがありました。
打越地区は、今年最後の住民が高齢で亡くなり、
誰も居住者のいない地区になりました。

しかし、打越地区には「宿神社」というのがあり、
ここでは毎年、この集落出身者も集まって、
祭りが行われていて、住民が誰もいなくななった
今年もこの祭りが行われました。
私も中山間盛り上げ隊で社務所の整備に関わったことから、
お招きを頂きお祭りに参加させていただきました。
お祭りでは、集落出身者や隣の集落の方々による神楽が
10番奉納されました。

出身の婦人部の方々が腕をふるわれ
煮付け、獅子汁、鹿さし、鹿肉の煮物、ぜんざいなどの
ふるまいがありました。
とても美味しかったです。

最近の様子をみると
「祭り」と「イベント」の区別されず、
祭りのイベント化も進んでいるように思います。
今の私たちは、このことはしっかり考えて
取組んで、次世代や次次世代に引き継ぐ
必要があると思います。
いろんな集落を見ていると、
こういった祭りがしっかりとしているところは、
例え高齢化や過疎化などが進んでも、
集落の出身者や子どもの世代が支えたり、
私たちみたいな外部の人間が手伝ったりしながら、
いろんな方法を模索しながら、
誇りと納得、そして落ち着きのある暮らしが続いて
いるように思います。
逆に祭りのないところ、祭りが祭りとして続いていないところは、
「数」での判断ばかりで、
日本の強みであり、昔からあった大事な心がないままに
なってしまっているように思います。
こういった心を支えるのが文化なのでしょうね。

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