日向市は、日本で唯一のはまぐり碁石の産地と言われています。
囲碁は古く中国から伝わったもので、碁石は以前、石や木で作られ、その後、宝石類が使われるようになり、貝殻で製造されるようになったのは明治時代の初期のころだそうです
三河（現在の愛知県の東部）の桑名のはまぐりが原料とされ、大阪で製造されていたところ、桑名のはまぐりが不足するようになり、大阪の碁石屋さんが、富山の薬屋から日向の浜で変わったはまぐりの貝殻がたくさん打ち上げられていたことを聞きつけ、日向のはまぐりを原料とした碁石の製造がスタートしたのだそうです
日向のはまぐりを研磨して作られる石は、乳白色で手触りが優しく、まさ目の細かな縞模様と、微妙な丸みが美しいものです。温かみがあり、まるで宝石のような輝きがあります
また、組織が硬くち密なため、丈夫で手あかがつきにくいという特性をもっているようです
しかし、日向市お倉ケ浜のはまぐりは現在、絶滅寸前となり、原料の主力はメキシコ産のはまぐりに移っています
最近では、手ずりから機械でのすり方が生産の中心となってきました。今では、昔ながらの、「手ずり」と呼ばれる工程を通るのは、お倉ケ浜で採れるはまぐり貝から作られる碁石だけだそうです
日向市では、毎年この「はまぐり碁石」と榧碁盤のまろやかな本物の感触を味わいながら対局するという、日向はまぐり碁石まつりが行われています
全国各地から囲碁の愛好者が集い、真剣な対局が繰り広げられることは、とても嬉しいことです
光沢があって美しい碁石ですね！
「はまぐり碁石」は有名ですが
その歴史については知りませんでしたー
全国から集まって対局するというのは
産地ならでは、の企画ですが・・
こうして見ると迫力ありますねーー