5/8 お花を目指して、天の古道を歩いて来ました
「天の古道」とは
昭和31年まで、日之影見立・仲組地区と
高千穂町岩戸地区は、同じ岩戸村でした。
町村合併により、岩戸村はなくなり、岩戸地区は高千穂町へ、
見立地区は日之影町へ、それぞれ分村され、
峠道は使われなくなってしまいました。
2年前より峠道のひとつ、「湾洞越(わんずごえ)」(全長11km)を復元し、
観光資源にしようという計画が持ち上がりました。
両地区の住民が天の古道実行委員会を立ち上げ、
地主や古老の証言を元に古道を探しあて、
草刈りや倒木の撤去などの整備をし、
去年の3月、ようやく歩けるようにしました。
開通して2年目、「天岩戸神社への参拝道」「アケボノツツジの名所」
「トレッキングルート」として、たくさんの人に来てもらいたいと、
地元有志たちが整備を続けています。
西南戦争で西郷隆盛率いる薩摩軍600人がこの峠を越えて、
麓の岩戸村の民家になだれ込み、大休止をとったと言われています。
中山間盛り上げ隊で知り合い、
この天の古道の整備に携わった日之影協力隊さんに案内していただく。
地元の方も含め、総勢5人での登山となりました。
登山口は、県道6号線沿いの川中集落より。
「天の古道」登山口
登山口目前の家の方の手作りの案内板。
道は凹凸なく登りやすく、ひたすら登り。
植林されて40年ほど経過したスギ林の中を歩く。
時折、新緑の森 太陽の光を受けて輝く新緑が美しい。
鹿に食べられた木の皮。鹿の被害が深刻。
木が腐り、木の中に空洞ができて倒木、
土砂崩れも起きる恐れがある。鹿狩りをしても、鹿肉は需要がないらしい。
月と太陽をモチーフにした石の置物。
古道の至るところにあるらしいが、ふたつしか見つけられず。
途中、湾洞峠の頂上を望む。
「えぇ~あそこまで行くの~。(´д`lll) 」 とはさすがに言えなかった・・・。
登山口より2時間少しで湾洞峠(わんずとうげ)に到着。標高999.4m
スギ林で展望はない。
ここよりさらに15分で太陽の丘と名付けられた頂上へ。
ロープありの箇所あり。かなり急。
スギ林がなくなり、途中の新緑がきれい~。
ついに初対面のヒカゲツツジが満開。
とっても可憐な花です。
アケボノツツジはそろそろ終わりでした。
とはいえ、こんなに美しいです。
頂上からは祖母山系の山々が見渡せ、遠く阿蘇の外輪山も見れるそうです。
頂上からは岩戸と見立が一緒に見れるのもなんだか不思議でした。
ミツバチの巣箱。
下山は1時間半。なかなかきつかったな~(´□`。)
見立渓谷の山は水不足で枯れてました。今までこんなことはなかったそう。
渓谷の水も少なかったです。
去年、中山間盛り上げ隊も加わり、この天の古道を整備したようです。
おかげで、歩きやすくきれいに整備されており、安全に歩くことができました
今回は湾洞峠までの往復でしたが、一度は岩戸まで歩いてみたいです。
昔は生活道路だったんですね。
西郷さんも歩いたと言われる天の古道。
古人に思いをはせつつ、浪漫あふれる道でした☆
色鮮やかな新緑や花々きれいですね~。
なんだか参加した気分になってしまいました(^_^;)
鳥獣害や少雨、古道整備など、地元の皆さんのご苦労は多いことと思います。
えりんこさん、ありがとうございます!